かねてより福井新聞で掲載されていた越前市の名士が四季を楽しむために造られた
別荘建築『愛山荘』が改修されこのたび一般公開されることになりました。
早速 100年前に建てられた日本建築を見学に行きました。
風格のある門構え
門をくぐると玄関までのお庭がきれいに整備されておりました。
風情のある手水鉢
玄関の両サイドには重厚感のある蔵が待ち構えていました。
改修された白壁と黒の羽目板のコントラストが美しい。
土蔵の土扉1枚の重量は 1t もあるそうです。
石積みの蔵は初めてみました。
蔵座敷の中には上品で落ち着いたトイレがありました。
離れには数寄屋作りの本格的な茶室がありました。
茶室外観
茶室の入り口
茶室
炉の蓋もよく見るとひょうたんの模様の蟻桟(木と木を継ぎ合わせる部材)が施されていました。
細部までこだわり抜いているのが見受けられます。
待合。
ここまで本格的な茶室が越前市の町中に存在するとは驚きです。
数寄屋風書院の趣ある邸宅
母屋の土縁。夜にはライトアップされるみたいです。
さぞかし綺麗でしょうね。
回遊式庭園。
遠くには越前富士の日野山を眺め、小鳥のさえずりが聴こえ四季折々の風情を楽しめる工夫がされておりました。 私が見学したときも『ホーホケキョ』とウグイスが鳴いていました。
庭の梅の花。ただ今満開です。
離れに繋がる通路には越前市ゆかりの画家・絵本作家のいわさきちひろさんの絵が飾られていました。
優しい絵に心癒されます。
細部にまでこだわった なぐりの桟
座敷のらんまには洒落っ気のある鳥や松の彫刻が施されていました。
母屋の2階の和室。
木目がとても印象的な床の間です。
最後に母屋の1階の和室で日野山を眺めながら、引き立ての香り高いコーヒーとケーキで一服。
手間暇かけて細部にまでこだわり 匠の技を随所に施した建築は何年建っても美しいと感じました。
※『愛山荘』開館時間 午前10時~午後4時 入館料 1,000円(コーヒー、ケーキ付)
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