全国合唱コンクールに参加するまでの数ヶ月間のできごとを描いた物語です。
あらずじを知らずに読み始めたのですが、女の子や男の子の視点から分けて書かれており前に読んだ『桐島、部活やめるってよ』を思いだしました。
『桐島・・・』の本はどこにでもいるような身近な高校生を上手く表現しており[青春だなぁ~。若いっていいなぁ~。そんな感じだったなぁ~。わかるわかる。]と共感でき、桐島くんの登場のしかたが[なるほどなぁ~]と思ったものです。
この『くちびるに歌を』は読み進めていくと同じ青春小説でも全く違っていました。ます背景が巧みです。思春期の中学生、離島、家族、合唱部、また課題曲は「手紙~拝啓 十五の君へ~」なんですがこれがまた物語とうまく絡み合っていいんです!
読む前は単純に合唱コンクールに向けて苦労を乗り越えて皆の力で頑張った話かなと勝手に想像したのですが、違う違う。これはただものではない!ただの青春小説ではないです。 特にラスト付近が感動でじーーーーんと涙がほろり。
中田永一さん素敵な本ありがとうございました。中学生の息子に読ませたいです。
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