福井の冬のお菓子といえば ”水ようかん” です。
小さい頃から年末は家族そろってコタツに入り、みかんと水ようかんを食べながら
紅白歌合戦を見るのが恒例でした。
水ようかんのないコタツ・・いや、福井の冬はありえないです。
福井ではこの季節になると和菓子屋さんやスーパーでは水ようかんが売られています。
お店によって味はさまざま。美味しいお店がたくさんあります。
その中で私が最も美味しいと思うのは越前市にある『亀屋友進』です。
交差点の角にひっそりとたたずんでいる町の和菓子屋さん。
ご主人が一人で切り盛りされています。
こちらのご主人、長年京都で百貨店にも出店されている有名な老舗和菓子屋 亀屋で修業され、のれん分けでこの越前市にお店を構えたそうです。
店内商品は上菓子と水ようかんのみ。
なかなか素朴なお店ながら、舌の肥えた常連さんや一度食べてファンになってしまったリピーターがいるので夕方には売り切れゴメンの時も・・。
また全国にもファンがいるので発送なども多々あるそうです。
この水ようかん1箱750円だったかな・・?
スーパーなどで大量に置いてある商品より少し高めですが、箱を持ってみるとずっしり重い!
ご主人にお話を聞くと、こちらでは保存料や添加物は一切入れないので、
あんもご主人の手でもう一度炊きなおし、よく練り、品質や味には格別のこだわりがあるのです。
気になるお味ですが、
一切れ口に入れると、ひんやりさらっとしていて、黒糖のさりげない風味と上質なあんの甘さ、
そしてのど越しにまであんを感じさせるのです。
実はあんこが苦手な わが娘もこの水ようかんだけは大好きです。
ほっとくと ひと箱全部食べてしまいそうになるくらい後を引く美味しさなのです。
このご主人、たぶん自分の父親と同じくらいの年齢でしょうか・・。
くれぐれもお体だけは気を付けて、いつまでも美味しい水ようかんを作ってください!
毎年楽しみにしています。